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2025.03.12

【ボランティア体験レポ】枝拾い@えな笠置山栗園

レポート

秋になると、栗や栗スイーツ目当てにたくさんの人が訪れる恵那・中津川エリア。

 

この地で栗を育てる農家さんたちの大切な仕事のひとつが、栗の木の剪定です。
「いいなか援農隊」では毎年、この作業のお手伝いをしてくださるボランティアを募集しています。1年で最も寒い1月、2月ですが、今年も多くの方にご参加いただき本当に感謝しております。

 

今回は、枝拾いに初めて参加してくださった下島昌喜(しもじま・まさき)さんによる体験レポートをお届けします。地域メディアのライターとしてもご活躍の下島さんによる臨場感あふれるレポート、「農業のボランティアに興味があるけど、どんな感じかな?」という方にとって、きっと参考になることと思います!

 

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えな笠置山栗園様にて、「剪定した枝と石拾いのボランティア」に参加させていただきました。

 

えな笠置山栗園とは

 

岐阜県恵那市の中野方(なかのほう)町にある栗畑です。
クライミングの聖地としても有名な笠置山の西麓に位置し、6,500本の栗の木が立ち並んでいます。
品種は12種類におよび、国内でも有数の規模を誇る栗園です。
生産される栗は、時期に応じて地域のイベントや通販で販売されるほか、栗拾いもツアーなどで楽しまれています。
https://kasagiyama-kurien.jp/

 

 

枝と石拾いボランティア

 

事前の申し込みを済ませたら、あとは指定の日時に現地集合するだけ。
ただし相手は農園。
つまり自然です。
天気によって予定が変更されることもあるため、天気予報の確認はしっかりと。
実際、今回は雪の影響で一度延期となり、当日も雪が降ったりやんだりしていました。

 

 

事務所とミーティング

 

作業開始は8:30。
8:00に到着し、まずは皆さまにご挨拶。
ボランティアの受け入れにも慣れているようで、簡単な説明をしていただいたりストーブを一緒に囲んで地域のお話を聞かせていただいたりと、とてもフレンドリーな雰囲気でした。
業務開始前には、作業する畑や内容についての全体ミーティングがあり、そこで改めて紹介していただく機会もありました。

 

 

作業開始

 

全体の作業の流れとしては

1.剪定
2.落とされた枝をある程度まとめて揃えて山にする & 作業の邪魔になる小石の除去
3.まとめられた枝を「チッパー」という枝を粉砕する機械で処理

 

ボランティアとしてはこの2番目がお仕事。
地味ですが、この役目をする人がいないと、スタッフの方が「剪定→枝をまとめる」という作業を繰り返すことになります。ボランティアが入ることで剪定担当は剪定のみに集中できるという、とても大事なポジション。作業場所は当日のスケジュール次第。
なんせ畑はとても広い。
日程に合わせ、決められた場所に移動します。
事務所から目的の栗の畑までは、スタッフの方の軽トラに同乗させていただきました。
そのため、 自分の車に置いておくものと水筒などの畑に持っていきたいものを分けておくとスムーズかもしれません。
※今回は人数の都合により石拾いはなく、枝拾いのみの作業となりました。

 

 

 

スタッフの方々は、畑の端から順に剪定を進めていきます。こちらはその作業に合わせて落とされていく枝を拾い、ある程度集めて山にしていきます。
サッカーグラウンドのように広く、傾斜のある畑の端から、スタッフの方が一列になって順に剪定していくため、上へ下へと移動しながらの枝拾い。
その度に屈んだりしゃがみ込むことになるため、念入りな準備運動は必要です。
僕はたまに運動してる方ですが、それでもそんなにしない動きのため翌日下半身が筋肉痛になりました。

 

 

 

集めた枝を肥料としてその場で再利用するため、先述のチッパーという機械で砕いて撒くそうです。
チッパーに入れやすいよう、枝の向きは揃えて山にします。
今日は隣の畑(それでも距離を感じるこの広さ)でチッパーが稼働していました。
運が良ければ近くで見られるかも。

 

 

写真の奥に小さく見えるの緑色の箱がチッパー。
ずっと稼働音が鳴り響いてました。
こうして見ると、やっぱり広い。
これでも畑全体の一部。

 

 

休憩

 

昼食は軽トラに乗せていただき事務所にて。
作業中の休憩は畑に沿った道路にて、お菓子を囲んで。
どちらもやはり皆さまフレンドリー。

 

 

あると良い物

 

事前連絡の持ち物にもありますが、長靴、レインコート、丈夫なグローブ、帽子は必須です。
畑作業のため長靴はもちろん必須ですが、山の上のため天気はとても変わりやすいため、レインコートもあると安心。
この日は一時雨だった予報とは違い、たまに吹雪があり、昼過ぎは快晴と、天候は大きく変わっていきました。
枝はとがっているしたまに栗のイガも埋まっています。
手袋は軍手よりゴム製の丈夫な物がお勧め。
帽子も丈夫なものほど安心。タイミングによっては剪定している方の近くでの枝拾いもあるため、安全のためにも。
あると良いなと思ったのが長靴に使えるタイプのブラシ。
事務所の前に湧き水もあるので、作業後にそのまま洗えます。

 

 

最後に

 

以上、えな笠置山栗園様でのボランティア参加レポートでした。
普段はなかなか見られない畑の裏側に関わり、地域の方々と触れあいもあり、さらに無心にもなれる作業で、とても楽しい1日でした。
自分が住む場所と違う地域や農業に関わってみたい方、ボランティア自体に興味がある方など、思っていた以上に幅広い層にお勧めできる体験だと感じました。
機会が合えば、またぜひ参加してみたいと思います。