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2024.08.15

恵那名物「朴葉寿司」に欠かせない!朴の葉収穫

レポート

皆さんは「朴葉寿司」をご存知でしょうか?

 

岐阜県の東濃・中濃・飛騨地域で初夏に作られる、朴の葉に包んだお寿司のことです。朴葉寿司をはじめとした朴葉の食文化は、文化庁認定の「100年フード」にも選ばれています。

 

これらの地域では、山や道路脇、田畑の傍らや庭など、さまざまな場所に朴の木があります。もちろん、ここ「いいなか地域」にも朴の木はいっぱい。わさわさと大きな葉を広げる姿は、人々にとって見慣れた景色のひとつです。

 

恵那市中野方町の「なかのほう不動滝やさいの会」では、5、6月の初夏の時期に数千枚もの朴葉を収穫して冷凍保存し、年間を通じて「朴葉寿司」や「朴葉もち」などに利用しています。

 

「やさいの会」加工所の隣には、「朴の木畑」が。元気に育つ木がたくさんあるのですが、高齢化により、1年分の朴の葉を収穫する人手が足りないのが悩みです。そこで、6月前半の6日間、「いいなか援農隊」でボランティアを募集させていただきました。

 

事務局が取材に訪れた日は快晴。この日は愛知県瀬戸市と恵那市内から6名の方が来てくださっていました。

 

朴の木畑で高枝切りバサミを使って葉を切り落とすチーム。

 

 

集めた朴の葉は、大・小サイズに分けて10枚ずつ輪ゴムで束ねます。「大」は朴葉寿司に、「小」は朴葉もちに使うとのこと。

 

 

採りたての朴葉の香りに「いい匂い!」とボランティアさん。輪になって作業していると、自然と会話が生まれてきます。
毎年この季節は作業が大変で「実はちょっと憂鬱」という「やさいの会」の方も、「こうやっていろんな人とお話ししながらやると楽しいねぇ」と嬉しそうです。

 

 

束ねた朴の葉は、水場でしっかり洗い、さっと湯通し。その後冷凍保存され、今後1年を通して使われることになります。

 

 

この日のお昼は、「やさいの会」手作りのまかない弁当。なんと200円!

 

 

今回の朴の葉収穫は、6日間で延べ19名もの方にご参加いただき、「やさいの会」の皆さんも大変喜んでいらっしゃいました。

 

「いいなか援農隊」では今年も、さまざまなボランティア情報をお届けしていきます。ぜひ、募集ページもご覧くださいね♪